続続・642-813J SWITCHの準備

catalyst2950とcatalyst3550がある。
3550はL3スイッチなので、vlanにIPアドレスを設定できる。

今、vlan 10に 192.168.10.254/24 というアドレスを振った。
そして、そのvlan 10に所属するポートにcatalyst2950を接続し、catalyst2950に192.168.10.1/24というアドレスを持った装置を接続した。
そして192.168.10.1と192.168.10.254の間で通信をおこなった。

その後、show mac address-table を 3550で実行すると、次のようになる。
All 000b.fdb9.a683 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a684 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a685 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a686 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a687 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a688 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a689 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a68a STATIC CPU
All 000b.fdb9.a68b STATIC CPU
All 000b.fdb9.a68c STATIC CPU
All 000b.fdb9.a68d STATIC CPU
All 000b.fdb9.a68e STATIC CPU
All 000b.fdb9.a68f STATIC CPU
All 000b.fdb9.a690 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a691 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a692 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a693 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a694 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a695 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a696 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a697 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a698 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a699 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a69a STATIC CPU
All 000b.fdb9.a69b STATIC CPU
All 000b.fdb9.a69c STATIC CPU
All 000b.fdb9.a69d STATIC CPU
All 000b.fdb9.a69e STATIC CPU
All 000b.fdb9.a69f STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6a0 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6a1 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6a2 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6a3 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6a4 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6a5 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6a6 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6a7 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6a8 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6a9 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6aa STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6ab STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6ac STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6ad STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6ae STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6af STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6b0 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6b1 STATIC CPU
All 000b.fdb9.a6b2 STATIC CPU
All 0100.0c00.0000 STATIC CPU
All 0100.0ccc.cccc STATIC CPU
All 0100.0ccc.cccd STATIC CPU
All 0100.0ccd.cdce STATIC CPU
All 0180.c200.0000 STATIC CPU
All 0180.c200.0001 STATIC CPU
All 0180.c200.0002 STATIC CPU
All 0180.c200.0003 STATIC CPU
All 0180.c200.0004 STATIC CPU
All 0180.c200.0005 STATIC CPU
All 0180.c200.0006 STATIC CPU
All 0180.c200.0007 STATIC CPU
All 0180.c200.0008 STATIC CPU
All 0180.c200.0009 STATIC CPU
All 0180.c200.000a STATIC CPU
All 0180.c200.000b STATIC CPU
All 0180.c200.000c STATIC CPU
All 0180.c200.000d STATIC CPU
All 0180.c200.000e STATIC CPU
All 0180.c200.000f STATIC CPU
All 0180.c200.0010 STATIC CPU
100 0016.9da0.4ec1 DYNAMIC Fa0/1
100 0080.bd08.978b DYNAMIC Fa0/1
300 000d.0234.faa9 DYNAMIC Fa0/33
300 0016.9da0.4ed1 DYNAMIC Fa0/33
Total Mac Addresses for this criterion: 76
3550は48ポートで、1行目から48行目までは各ポートの持っているMACアドレスである。 それ以降のアドレスは何なのか、不明。

そして最後の4行にあるのが、実際に通信した装置のMACアドレスである。
vlanは100,200,300と作ってある。
200のアドレスはエージアウトして消えているので100,300のものが表示されている。 
さて、vlan 100について、二つのアドレスが表示されている。 このcatalystが通信した相手は1台だけで、そのmac addressは 0080.bd08.978bである。
では、もうひとつの 0016.9da0.4ec1はどこのmac addressか?

これは、catalyst3550と通信した装置の間にある、catalyst2950のポートのmac addressである。
これは衝撃的な事実である。 L3スイッチとあるデバイスが通信したときに、mac address-tableにその間のL2スイッチのポートのmac addressが記録されているとは!

私の中でL2スイッチの動作概念が覆された。
そもそも、2950の各ポートにmacアドレスがあること自体に驚いた。 管理VLANを設定したときにはL3通信をすることになるからそのときのためかなと思ったのだが、
そうではなくてL2通信しかしていないのにmac address-tableには学習されているのだ。
cdpとstpをとめたがやはり表示されている。
2950に2台のデバイスを接続してその間で通信した場合はデバイスのmac addressのみが表示される。

スイッチ間を接続すると、対向ポートのmacを学習するようだ。
l2,l3によらず。
でも、たとえスイッチ間を接続してその間でフレームを転送する必要があるとしても、 通信に必要なmacアドレスはエンド同士のみのはずだから、
やはりスイッチのポートのaddressを覚えるのはcdpなどのようなスイッチ間の通信のためではないだろうか?
ポートをキャプチャしてみると、cdp, stp, そしてloop というフレームが送信されている。 loopというのは、type 0x9000で、cdpとは違うものである。
この3つを全部とめれば、さっきの対向ポートのmac学習はしなくなった。
ちなみにloopを止めるにはinterfaceで no keepaliveを設定する。

また今更シリーズ。
catalyst2台を、それぞれvlan 10, vlan 20と二つのvlanに区切り、その2台を接続する。
やり方は2つある。
ひとつは、同じvlan同士をケーブルでつなぐ。vlanの数だけケーブルが必要になる。当然、ポートも。
もうひとつは、トランクポートを作って、スイッチ間を1本のケーブルで接続する。
こうすればvlanがいくつになってもケーブルは1本でよい。

これがトランクの使い方であるが、私はいつもvlan間直接接続方式にしていた。
つい最近、職場で3~4台のcatalystをつないだときもそうしていて、ポートが足りないと悩んでいたが、トランク接続すればよかったのだ。

ただし、一本のリンクで複数vlanをまとめるのだから当然帯域はきつくなる。
私の職場も、帯域はけっこうシビアだったのでこれでよかったのかもしれないが、
それをわかってやっていたわけではなかった。

L2スイッチについては、誤解や無知の部分がけっこうある。
STPとかが苦手なのも根本的にL2の通信についての理解不足が原因かもしれない。