LISPについて整理

EID1からEID2宛の通信が行われるとする。

まず、EID1→EID2への送信


(前提)
①ETR(RT2)がMap RegisterをMSに送信
②MSがマッピングを登録

(EID1からEID2への送信)
③EID1がパケットを送信
④ITR(RT1)がMRにMap Requestを送信
⑤MRがMSにMap Requestを転送
⑥MSがETR(RT2)にMap Requestを転送
⑦ETR(RT2)がITR(RT1)にMap Replyを送信
⑧ITR(RT1)がパケットをカプセル化して⑨ETR(RT2)に転送
⑩ETR(RT2)がカプセル化を解除して⑪EID2に転送



EID2からEID1への戻りの通信

(前提)
①ETR(RT1)がMap RegisterをMSに送信
②MSがマッピングを登録

(EID2からEID1への通信)
③EID2がパケットを送信
④ITR(RT2)がMRにMap Requestを送信
⑤MRがMSにMap Requestを転送
⑥MSがETR(RT1)にMap Requestを転送
⑦ETR(RT1)がITR(RT2)にMap Replyを送信
⑧ITR(RT2)がパケットをカプセル化して⑨ETR(RT1)に転送
⑩ETR(RT1)がカプセル化を解除して⑪EID1に転送

青の矢印が制御通信、緑がデータ通信、オレンジがマッピング通信(これも制御通信)


戻りの通信については、

RT1(ITR)からMap Requetを受信することによって送信元MappingがRT2(ETR)にわかるので、RT2からMSへのMap Requestは送信されずに即encap&パケット転送が行われるのではないかと思う。


これは実際に確認した通信ではなく聞いた話を整理したものである。

整理してわかったのは、IngressとEgressが、通常の通信と逆であるということである。

通常は拠点のルータはLANからWAN向けの通信がEgress, WANからLAN向けの通信がIngressとなるが、LISPにおいては方向が逆になる。