CCNP更新... されず

ENARSI(300-410)に受かった。1回落ちて2回目で。

かなり難しかった。今まで受けたCiscoの試験で一番難しかったのではないか。少なくとも、対策に最も時間とカネを費やしたのは間違いない。

2回目を受けるときに、これで落ちたら年末を重い気持ちで過ごすことになると恐れていたが無事合格し、これでまたしばらくゆっくりできる... と喜んでいた。

受験日の夜目覚めて、トラッキングシステムを確認するとENARSI「Pass」の記録があった。これでCCNPも更新だな... と思って見ると、期限が変わっていない。

まさか、と再認定の条件を確認したら、コア試験1科目またはコンセントレーション試験2科目の合格が必要だった.....

https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/recertification-policy.html#~requirements


うげぇ....

じゃあ何か、ENARSIは更新のためには全く必要なかったってことか....

もう一個コンセントレーション試験に受かるという手段もあるが、今回受験科目を選ぶときに調べたがENARSI以外の科目は対策本などがほとんどないから、事実上ENCOR(350-401)しかないのだ。

研修を受けて「CEクレジット」というものを稼ぐ方法もある。コンセントレーション試験に1つ受かっている場合はあと40クレジットで更新とあるが、調べてみると安くても40万以上の講習を平日日中に5日間受ける必要がありこれも事実上無理。(後記:これは民間の講習の話で、Ciscoのサイトで受けられる講習は多数あって無料のものもある。40クレジットならもしかしたら無料あるいは受験料と同程度の出費で済むかもしれない)

私は現行試験になる前(マイナーな変更が1年前くらいにあったようだがその前の変更)にCCNPに認定されており、再認定はENCOR1科目でできたので、てっきりENARSIに受かれば更新だと思い込んでいた....

受験記をざっと見ると、どうやら難易度はENCOR<ENARSIではあるようだが、前回受験時にはなかったシミュレーションがあるし簡単な試験ではない。前回も1回落ちている。


幸い、更新期限まであと4ヶ月あるので対策は可能である。たまたま仕事が暇だったので早めに取っておいたのだが、もし期限ギリギリに受験してその時気づいたら大変なことになるところだった。やっぱり早め早めに更新するのが良い。

ENARSI合格のために勉強したことは面白かったしタメにもなった。DMVPN、VRF、OSPF・BGP・EIGRPなど。特にもうずっと勉強してきた3つのルーティングプロトコルについては、今まで見えていなかったところが今回の勉強でようやく理解できた気がしているので無駄ではなかった。ただ、試験が終わってふと我に帰ると、これらの技術を実際に仕事で使うことはほとんどない。ルーティングプロトコルについては本当に基本的な機能しか使われていない。企業のネットワークでも、ダイナミックルーティングプロトコルを使用するケースは少ない。Staticで事足りるケースがほとんど。むしろダイナミックなプロトコルで予期しない状況になるのを恐れて意図してStaticを使っているようなところがある。OSPFでエリアを分けているケースは見たことがない。スタブとかNSSAとか、異なるルーティングプロトコル間の再配送とかも。

今回受験した時に他の受験生を何人かみたが、待っている間に受付のやり取りが聞こえてきたのがAWSが二人、Linucが一人だった。もはや、Ciscoとかルーティングとかいう技術はマイナーな、忘れ去られようとしているものになりつつあるのかもしれない。


ちなみにENCORの受験料は57,200円.... 

「ごぉまぁんなぁなせんにぃひゃくえぇぇん!?ふざけんなよ!」とトイレの中で呆れた.....