ラジオを作るきっかけ

最近ラジオを作っている。

私はもともとソフトウェア開発者で、今はネットワークエンジニアまたはシステムインテグレータみたいなことをしている。

何も知らない人はそういう仕事は「理系」の人がやることだと思っているが、そうではない。確かに理系の人のほうが向いているかもしれないが、数学も物理も必要ない。

でも触っている装置は精密機械であり電気仕掛けであるから、その動作原理などは知っておくにこしたことはない。

しかし、まったくと言っていいほど知らない。

私だけでなく、IT、情報通信産業というものに従事しているほとんどの人は、非常に簡単な、低級なことしかやっていない。


その割には「技術者」と呼ばれ、時代の最先端を行っているかのようなイメージを持たれて、悪い気はしないが、自分の薄っぺらさや無能さは痛感している。

どんな仕事だって長くやっていれば同じことの繰り返してアタマを使うこともなくつまらなくなるのだろうとも思うが、自分がダメなだけかもしれない。


話が長くなりそうなので本題に移るが私がラジオを作るようになったきっかけはraspberry piである。

piは、小さなコンピュータである。

だが、それだけではない。piにはGPIOというインタフェースがついている。

それを使って、さまざまな装置を制御できる。


だいたい最初はLEDをつける。

くだらない。ただの豆電球じゃねえか。


最新のテクノロジーを使って、LEDを点滅させて喜んでんのか。アホらしい。


という気分になった。



LEDを買いに電子部品の店に行って、いろんなパーツを見る。

人もたくさんいる。


そういえば中学生のころ授業でラジオを作ったっけ。


家には半田ごてやテスターもある。


ちょっと基本的な電子回路くらい理解しておこうか、

という感じでラジオを作ってみることにした。