このブログを検索

2007/04/05

続・BCMSN準備

BCMSNを申し込んだ。4/28。簡単だといううわさをきいていたが、ざっと試験範囲をなめてみたところでは前途多難だ。スイッチとはいってもマルチレイヤスイッチなので、L2だけでない。STP, VTPから、QoS、マルチキャスト、テレフォニーなど、範囲は広い。しかも経験がほとんどないので新しく覚える事がたくさんある。

今回は少し勉強方法を変えた。いつもはガイド熟読(実機操作含む)→問題集→未理解事項確認→問題集再実施→2冊目問題集という感じだった。

しかしこれは非常に時間がかかる。CCNAの時は仕事をしていなかったので一日中勉強できたが、それでも丸1ヶ月くらいかかったと思う。BCMSNは先日のVerUpで難しくなったようだがそんなに難しくなさそうなので、ガイドを超走り読みした。これは本日すでに終えた。明日から問題集に入る。しかし超走り読みしかしていず、よくわかっていないことが沢山ある。コマンドも全然覚えていない。打ってすらいない。しかし、とりあえず問題集を最初から最後まで舐める。そしてわからない問題は考えずに飛ばす。いつもは知らないのに一生懸命考えていたのだが、今回はそれをやめる。わかるところだけチャっチャと解いていく。わからないところがあったらガイドを読んで確認する。


そんで、再度問題集をやる。この時点でようやく、試験に受かるか、受かるためにどうすべきかを考える。それまではどれくらい理解しているかとか、受かるかとか、考えない。とにかく必要な情報の洗い出しとそのインプットに徹する。で、問題集は何度もやると覚えてしまって意味がなくなるので、今回は2回くらいにしておく。いくつできたとかにはあまりこだわらず、本当に理解できているかを、冷静に判断する。そして、2冊目をやる。定番の例の黒い奴だ。これで仕上げる。この本はクセモノなので、今まで覚えてきた事を覆すようなことが書いてあることがあるが、それはほとんど、文章が雑なための誤解である。ガイドに書いてある丁寧な記述を信用すること。

大学生のときに先生が言った。私が教えるのは、沼地を渡るための手段のようなものである。そこをはずれて沼にはまって逃げ出せなくならないようにきをつけなさい。そのときはフーンと聞き流していた。というか大学の先生の話はほとんど全部聞き流していて結局何の単位もとらずにやめてしまったが・・・。しかしその後社会人となってから、教えられるのではなく必要から勉強するようになってみて、その意味がよくわかってきた。

私の仕事は情報通信サービス・機器に関する知識が広く浅く必要である。たとえばTCP/IPのプロトコル。ルーターのアーキテクチャ。それらの知識を得るためにはどうしたらいいか。本を読む。インターネットで調べる。講習を受ける。人に聞く。いろんな手段がある。知識そのものは無限に、誰の手でも届くと言っていいほどそこらじゅうにころがっている。しかし、それなのに、私を含めて知識が身につかない人がたくさんいる。それは、最初に書いたように、知識や情報の沼にはまってしまうからである。聞いただけの知識は身につかない、身をもって学んで体にしみこませる、というようなことが言われる。わたしもそういう主義だ。丸暗記ではなく、なぜそうなるのかを考えて自分の頭で組み立てなおしてみるくらいに。そういう訓練も必要ではある。それはそれで役に立つ。しかし、あまりそれにこだわっていては、時間がいくらあっても足りない。

世界は広いし歴史は長い。知識は無限にある。だれでも物心つけばそれに気づくだろう。世界の広さと深さと高さに唖然とするだろう。そうなった時に人がはまる罠が、「この世の森羅万象を解釈する万能の真理はないだろうか」と考えることである。結論を言うとそんなものはないのである。それを求めることが原罪の本質ではないかと思えるくらいに、これは病的なのに誰もが陥る罠なのである。

(何言ってんだコイツ)