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2024/01/24

EMARSI + CEクレジットでCCNPを更新

下記3つを受講してCEクレジットを47得て、ENARSIの合格と合わせてCCNP Enterpriseが更新された。



有料なのは CSAUのみで、税込み$275。

ENCORを受けるしかないかと思っていたが、半額くらいの出費で済んだ。

しかも受験するとなれば参考書や問題集やらでさらに出費がかさむ。


CSAUの内容はDEVNAEとだいぶ重複しており、$275の価値があるかというと微妙である。

また、この講座を受けてCEクレジットを得るのは簡単だが、果たしてそれでこの講座の内容が身についたかと言えばそれも微妙である。

あまりおススメする手段ではない。

でも今回はENARSIで相当苦しんで学びも多かったので、良しとする。


本当にCEクレジットで更新できるのか不安だったが、講座をcompleteしてすぐにトラッキングシステムを見に行ったが直後に更新されていた。


2023/12/24

CCNP更新... されず

ENARSI(300-410)に受かった。1回落ちて2回目で。

かなり難しかった。今まで受けたCiscoの試験で一番難しかったのではないか。少なくとも、対策に最も時間とカネを費やしたのは間違いない。

2回目を受けるときに、これで落ちたら年末を重い気持ちで過ごすことになると恐れていたが無事合格し、これでまたしばらくゆっくりできる... と喜んでいた。

受験日の夜目覚めて、トラッキングシステムを確認するとENARSI「Pass」の記録があった。これでCCNPも更新だな... と思って見ると、期限が変わっていない。

まさか、と再認定の条件を確認したら、コア試験1科目またはコンセントレーション試験2科目の合格が必要だった.....

https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/recertification-policy.html#~requirements


うげぇ....

じゃあ何か、ENARSIは更新のためには全く必要なかったってことか....

もう一個コンセントレーション試験に受かるという手段もあるが、今回受験科目を選ぶときに調べたがENARSI以外の科目は対策本などがほとんどないから、事実上ENCOR(350-401)しかないのだ。

研修を受けて「CEクレジット」というものを稼ぐ方法もある。コンセントレーション試験に1つ受かっている場合はあと40クレジットで更新とあるが、調べてみると安くても40万以上の講習を平日日中に5日間受ける必要がありこれも事実上無理。(後記:これは民間の講習の話で、Ciscoのサイトで受けられる講習は多数あって無料のものもある。40クレジットならもしかしたら無料あるいは受験料と同程度の出費で済むかもしれない)

私は現行試験になる前(マイナーな変更が1年前くらいにあったようだがその前の変更)にCCNPに認定されており、再認定はENCOR1科目でできたので、てっきりENARSIに受かれば更新だと思い込んでいた....

受験記をざっと見ると、どうやら難易度はENCOR<ENARSIではあるようだが、前回受験時にはなかったシミュレーションがあるし簡単な試験ではない。前回も1回落ちている。


幸い、更新期限まであと4ヶ月あるので対策は可能である。たまたま仕事が暇だったので早めに取っておいたのだが、もし期限ギリギリに受験してその時気づいたら大変なことになるところだった。やっぱり早め早めに更新するのが良い。

ENARSI合格のために勉強したことは面白かったしタメにもなった。DMVPN、VRF、OSPF・BGP・EIGRPなど。特にもうずっと勉強してきた3つのルーティングプロトコルについては、今まで見えていなかったところが今回の勉強でようやく理解できた気がしているので無駄ではなかった。ただ、試験が終わってふと我に帰ると、これらの技術を実際に仕事で使うことはほとんどない。ルーティングプロトコルについては本当に基本的な機能しか使われていない。企業のネットワークでも、ダイナミックルーティングプロトコルを使用するケースは少ない。Staticで事足りるケースがほとんど。むしろダイナミックなプロトコルで予期しない状況になるのを恐れて意図してStaticを使っているようなところがある。OSPFでエリアを分けているケースは見たことがない。スタブとかNSSAとか、異なるルーティングプロトコル間の再配送とかも。

今回受験した時に他の受験生を何人かみたが、待っている間に受付のやり取りが聞こえてきたのがAWSが二人、Linucが一人だった。もはや、Ciscoとかルーティングとかいう技術はマイナーな、忘れ去られようとしているものになりつつあるのかもしれない。


ちなみにENCORの受験料は57,200円.... 

「ごぉまぁんなぁなせんにぃひゃくえぇぇん!?ふざけんなよ!」とトイレの中で呆れた.....

2023/11/24

EIGRPの集約

 



Ping-tのENARSI問題集、問題ID 25513, 25514

RAはno auto-summary(デフォルト)、RBとRCは auto-summaryが有効。


集約すると、集約したルータには集約した経路のnull0あての経路ができる。

集約するのは自身が接続しているネットワークのみで、RBはRAから受け取った集約されていない172.16.1.0/24 についてはそのまま広報する。


なぜRDがサクセサのFDより小さくないとフィージブルサクセサになれないのか再考

このことは以前考えて自分なりに解決した記憶があって、過去のエントリを見たら書いてあったが、いまひとつ釈然としないので再考してみた。

EIGRP固有の考えにサクセサとフィージブルサクセサというものがある。

サクセサというのは最短経路、フィージブルサクセサは最短経路の次に最短な経路、要は最短経路の代替経路のことである。

経路が最短であるかどうかは帯域幅と遅延(基本はこの2つ)など複数の要素を考慮してメトリックとして計算され、メトリックが最小となる経路が「最短」とされる。

それはOSPFやBGPなどと同様であるが、その代替経路まで選定するのがEIGRP固有である。

「代替経路なんてメトリックが最小の次に小さい経路なんだから別に何も難しくないじゃないか」

と思うのだが、EIGRPでは単にメトリックが最小の次に小さいだけではフィージブルサクセサとして選ばれない。フィージブルサクセサとなるには「その経路のFDがサクセサのRDより小さい」ことが条件となる。

※昔は Feasible DistanceとAdvertised Distanceと言っていたが、今は Advertised DistanceをReported Distanceと言うようになったようである。


なぜだろうか?




この構成で、AからEへのサクセサは A→B→Eであり、そのFDは110である。

フィージブルサクセサを選ぼうとして、候補に挙がるのが下記2つの経路であろう。

A→C→E (FD: 140)

A→D→E (FE: 150)

FD、つまり目的地までの距離はA→C→Eのほうが小さいが、こちらの経路はRDが130でありサクセサのFDより大きいためフィージブルサクセサになれない。

もしA→C→Eをフィージブルサクセサとしたらどうなるか。



AはCにパケットを転送する。CはCでEへの最短の経路を計算している。パッと見てCとEは理隣接しているのだからEが最短に決まっているだろうと思えるが、メトリックを見ると実はC→A→B→Eのほうが120であり、直接接続しているリンクのメトリック130より小さい。だから、CはAにパケットを戻すことになる。

AはBを経由してEに到達する経路が利用できなくなったのでCに転送したのであるが、そのことをCがAと同時に検知してAから受け取っていたRDを無効にする必要がある。それをする前にAからEあてのパケットを受け取っていたら、CはAにパケットを戻すことになるだろう。

ループが発生するのは多分このような場合だ。


つまり、AからEへのフィージブルサクセサと候補となる経路は最初に挙げた2つだけではなく、以下のような経路もあったのだ。


A→C→A→B→E

A→C→A→D→E

A→D→A→B→E

A→D→A→C→E


この問題についてはあまり詳しく述べられていることが少なく単に「ルーティングループが起こるから」としか書いていないのは、たぶん、厳密に説明しようとすると結構複雑な条件が必要になるからだと思う。



EIGRPのメトリック計算はそんなに難しくない

EIGRPのメトリック計算ってめんどくさそうで敬遠していたのだが、やっぱりちゃんと覚えないとだめだと思いあらためて確認したら、それほど複雑ではなかった。

基本的に、経路上の一番小さい帯域幅と、遅延の合計がわかれば計算できる。

インターフェースの帯域幅と遅延は、show interfaceで確認できる。


CMLのIOSvルータ

Bandwidth: 1000000 Kbit/sec(=1000Mbit/sec = 1Gbit/sec), Delay 10μsec





ASA5506

Bandwidth 1000 Mbps(=1Gbps), Delay 10μsec





Cisco892

Bandwidth: 100000 Kbit/sec(=100MKbit/sec), Delay 100μsec

あれ、GigabitEthernetなのに100M?




FastEthernetと同じ....







K値はメトリックを計算するときにかける係数、つまり重みだが、デフォルトでは帯域幅と遅延以外はゼロである。つまり、帯域幅と遅延以外の値はゼロになる。つまり、無視される。

そして、帯域幅と遅延にかけられる係数のデフォルト値は1、つまりそのままの値である。
だから、K値はとりあえず無視してよい。帯域幅は、大きいほど速い。つまり、目的の経路までに速く到達できる。帯域幅をそのまま足すと速いほど大きい値になってしまう。そこで、ある値を基準として、どれだけ小さいかを計算する。

複数のリンクを経る場合、たとえば1G→100M→1G→10G→10M→1G→1G という場合、一番遅いところを採用する。厳密にルータAからルータxへ到達する時間を測定するには経由するすべてのインターフェースの帯域幅を考慮しなければならないだろうが、eigrpのメトリック計算においてはそこまではしない。

1G→1G→1G→1G→1G→100M→1G→1G であっても、
100M→100M→100M→100M→100M→100M→100M→100Mであっても、
100Mが採用される。

ちなみにメトリックの正式な計算式はこうである。





うわぁ...という感じだが、先述のようにK1とK3以外はゼロなので、こうなる。





これでもまだちょっとメンドクサイが、よく見るとそんなに難しくない。

10^7 / Min Bandwidth というのは、

10^7 = 10000000 Kbit/sec で、= 10000Mbit/sec = 10Gbit/sec


「10Gを最小帯域幅で割った値」である。


割るといっても全部10^nなので、最小帯域幅が 1Gなら10で、100Mなら100。10Gなら1と、計算というほどの計算ではない。

ディレイも同様で1Gの場合10μsecだから1, 100Mの場合100μsecだから10。


























この構成でR5のルーティングテーブルを見ると




192.168.3.0/24, 192.168.4.0/24 のメトリックは3072である。
1Gのインターフェースを二つ経由するから、最小帯域幅は1G, 遅延の合計は 20、

10G/1G + 20/10 = 12 で、

256 * 12 = 3072

である。

経由するルータが3つ4つと増えても、
帯域幅が同じなら遅延だけ増やせばよい。
上記は1ホップ先だが、3ホップ先で経由するインタフェースは全部1Gのデフォルト設定であれば、
256*14 = 3584




Ping-t ENARSI問題集に出てきたOSPFマルチエリア構成の確認

問題ID 25631, 25635, 25665

 CMLで構成を作って確認してみた。


RHは EIGRPをOSPFに、REはRIPをOSPFにredistributeしている。


RGのルーティングテーブル。

NSSAエリア内部のルータ。

O N2 .... AS外部のEIGRP経路

O IA ... 各エリアのOSPF経路

C ... 自分のエリアの経路はconnected

デフォルトルートは、ない。

area 20の外部経路のRIPの経路も、ない。












RHのshow ip ospf database

NSSAエリアのASBRルータ。

Type-7 LSAがある。AS外部のEIGRPの経路。


RAの show ip ospf database

バックボーンエリアのルータ。

NSSAの外部経路はType-5で受信している。

















REの show ip ospf database
ノーマルエリアのASBR。
AS外部のRIPの経路は Type-5である。