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2007/10/04

Windowsをクラックしてただで使う行為

私の知っているある男が、Windowsのコピーを使っている。コピーというのは正規に購入せずに、おそらくP2Pで入手して無償で使用しているのである。もちろん彼がWindowsのアクティベーション方法をクラックしたわけではない。ネットで情報を拾っているだけだ。暗い情熱である。力を入れる方向が間違っている。彼はそうやって手に入れた不正なコピーを、自分で使うだけでなく同じ会社の同僚や上司に渡しているようだ。イヤな関係である。最低な関係である。

私は親Windows派である。3.1からほぼすべてのバージョンを使用している。2~3年ごとに買ってきた。ちょっと割高だなと思わないこともなかったが、1万数千円なら許せる。MSの事を悪く言う人は多い。やれ儲けすぎだの、セキュリティホールやバグだらけの欠陥製品だの、素人向けの重いOSだの・・・。そういう事を言う人はどうしてWindowsがこれほどヒットしたのかがわからないのだと思う。Windowsが他のOSと違うところを理解していない。LinuxはいまやWindowsにそっくりであるが、Windowsが目指しているものが見えていないためにインストールやバージョンアップが面倒くさすぎる。ディストリビューションも雑草のように乱立していて、仕様も操作性も統一がとれていない。

P2Pについてはいろいろ問題がある。不正であるのが一番だが、それ以外にも。たとえばP2Pでは普段あまり見かけない拡張子のファイルや、同じ拡張子でもコーデックをインストールしないと再生できなかったりする。それはあえて容易に再生できないようにマイナーなフォーマットを使っているのかもしれないが、ファイルを流している人間がおのおの勝手なフォーマットを使っているだけなせいもあるだろう。中身がどんなものか得たいが知れない、落としてみたらフェイクだった、尻切れだったということもある。

音楽CDは1枚2000円くらいであるが、その品質を考えたら安い。P2Pで落としてメディアにコピーしたり、検索したりDLするのをイライラしながら待ったり、どうも音質が悪いなと気にしながら聴いたり、そういう事を考えると赤字なんじゃないかと思う。そして一番肝心なことは、P2Pで落としたファイルで愛聴盤になっているものなどひとつもない、ということである。と書いて、さらに、私が愛聴しているアルバムはほとんど最初はアナログで聴いたものであることに気づいた。CDは小さいしどうも安っぽい。簡単に曲もスキップできるし。

ちょっと話がそれたが、言いたいことは、Windowsをクラックしてただで使おうなどという行為は、電車の網棚の雑誌を集めたり自動販売機のつり銭口や下をあさる行為と同じでみっともないってこと。