来年1月にはiPad3が出るかという時期に今さらなレポートかもしれないが、「iPadって、どうなの?何に使うの?いるの?」という人はまだまだ多いのではないだろうか。そういう人の為に、買って1ヶ月たった私がレポートしましょう。
結論から言いましょう。iPadは不要。もし、パソコンの代わりだとか、インターネットの利用などにiPadを使おうと考えているなら、やめた方がいい。
iPadは、大きいiPhoneです。これは欠点でもあり利点でもある。私もiPhoneを使っていて『もうちょっと画面が大きかったらな・・・』と思うことが何度かあった。iPadが出たのはもう2年くらい前で話題になって私も欲しいとは思ったが、主に金銭的な理由で買うのを控えていた。しかしiPhone4Sの発売にともなってソフトバンクが実施したキャンペーンがきっかけで買うことを決意した。まず、画質があまりよくないのにがっかりした。店頭でデモ品が置いてあるのは何度も触っていたのだが、自分の物となって自室でじっくりみるのでは違う。また、せっかくの大画面(iPhoneと比べて)なのに、アプリやWEBサイトがその大きさを生かしきれておらず、逆にもてあましてしまっている。
twitterなんかは、iPhoneのほうが全然使いやすくて読み書きもしやすい。アプリや電子書籍も、iPadへの対応はまだ遅れていて充実していない。価格も高い。電子書籍は紙の本とほとんど値段が変わらないし、品揃えも少ないし、思ったより視認性というか、新聞などでページ全体を見渡せる感じが弱い。画面の大きさにくらべて解像度がそれほどではない感じがする。アプリは動かなくなったり突然落ちるなど異常終了するのがiPhoneより多いように感じる。そしてこれほどの画面の大きさであれば2つのアプリくらいは並べたくなるがそれはできない。
今のところiPadでいいなと思ったのはGarageBandのピアノくらいである。GarageBandはiPhoneにもアプリがあるが、iPhoneでピアノを弾くのはキツい。iPadなら、そこそこの演奏ができる。WEBや電子書籍の閲覧にはいいかなと思ったが、これもイマイチだ。まず、重い。
初代を店頭で持ってみて重いなと感じていたのが2では軽量化されたことも購入のきっかけになったのだが、それでもまだ重い。夜中に目覚めた時とかに枕元にあるiPhoneを見ることはよくあるが、ねっころがって片手でiPadを見るのはしんどい。仰向けになって両手で持つか、うつぶせになって下に置かないとダメだ。だから寝床にいるときはiPadは見ない。
入力に関しては、iPhoneとほとんど変わらない。入力のしやすさを数値で表すと、PCが10点とすると携帯電話は2点、iPhoneは5点でiPadは6点くらい。ブログを書くくらいできるかなと思ったがやっぱり物理的なキーボードでないとだめだ。タッチパッドというのは、やっぱり携帯する小型端末だからこその妥協案であって、座ってじっくり大きな画面で使用するならキーボードやマウスの方がまだまだインタフェースとしては優れている。
というわけで必要かどうかということで言えば、iPadは不要です。パソコンとiPhoneを持っている人には不要でしょう。ただ、いろいろと可能性を感じるデバイスではあります。アプリで遊んだり、これを使って何ができるかを検討してみたい、というような人なら買ってもいいと思います。私も買ったことを後悔はしてません。