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2014/12/27

pingが時々落ちる


ネットワークの構成を作ったり、装置を入れ替えたりしたときに、「疎通確認」と称してpingを打つことがある。

pingを打つ

pingを実行する

疎通確認する

pingが帰ってくる

pingが通る

pingに応答がある

pingが当たる

など、いろんな言い方がある。

また、pingの読み方はピングという人とピンという人がいる。

私はピングという。確かに、辞書を引いて発音記号を見ると、gを「グ」とはっきり言わないのが正しい発音なのだろう。

でも、じゃあ、kingを「キン」と言いますか?言わないでしょう。

だから、ピングでいいのである。



それはさておき、先日、pingを打ったら、不定期にpingが通らないつまりreplyが帰ってこない現象が起きた。

pingというのは、パケットを送信してそれに対する応答を受信できれば通信ができていると判断するものだから、replyが帰ってこないときには、どこまで届いてどこで止まっているかを確認する必要がある。

でも、複数の装置を経る場合にそれを確認するのは結構面倒だ。

pingは必ず通るものでもない。装置の設定によってはping自体を転送しなかったりする場合もあるからだ。



いつもはずっと応答のあるpingが、ときどきtimeoutする。
たとえば、20回くらい応答があったと思ったら、その後5回くらいtimeoutする。
また通るようになったら今度は5回くらいで通らなくなる。1発通ったら一発落ちる、みたいな場合もある。

とりあえず、通るのだから、アドレス設定が間違っているとか、ケーブルが抜けているとかいうことではない。

最初に疑ったのは、トラフィックが過剰なのかということだが、試験的な構成で、大勢がアクセスするわけでもないし、大量のデータを流しているわけでもない。

インターネットにつながっているから、何かマルウェア的なものか、とも疑ったりした。



その現象が起きたときは夜遅かったので、とりあえず次の日に確認することにしてその日は帰った。

帰り道、いったいどういうことだろうと考えた。


そして、どこかに同じIPアドレスを設定しているところがあるのではないかという疑いを持った。

実際、そういうケースがブログで紹介されていた。




次の日、構成を作り直して、アドレス設定が間違っている箇所がないか確認していった。

間違いは見当たらなかったが、余計な設定などは消していった。


そして再確認した環境で再度pingを打つが、やっぱり夕べと同じだ。


わからないので、とりあえず違うことを確認し始めた。


そして、その過程で、ある装置のデフォルトルート設定が二つあることに気づいた。

その装置はCiscoのルータやカタリストのようなcliで設置するものではなく、

ブラウザでアクセスしてGUIで設定する、いわゆるアプライアンス装置である。


二つのインタフェースについて、それぞれデフォルトルートが設定されていて、

両方が有効になっていたのだ。


そしてその場合にどちらのデフォルトルートを選択するかは、まったくランダムになっているようだった。


普通のルータやPCなどでは、デフォルトルートは複数設定できないか、設定できても一つしか有効にならない・・・・と思う。


デフォルトルートを2行書いてしまうことはあるが、それはアドレスを変更して古い設定を消し忘れた場合などである。




デフォルトルートを一つだけにしたら、不定期なpingの疎通断はなくなった。

誰かに相談しようかとも思ったが、きっとごく基本的なことだろうと思い、自分で突き止めた。


ちなみにこっそり休日出勤して、タダ働きである。