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2007/12/03

用語について

嫌いな略語。スパツリ。デフォゲ。gratuitous arpをG arp。

それはさておいて、この世界は言葉の使い方が難しい。標準はあるようでなかったりないようであったりする。
まず、LAN,ネットワーク、サブネット、セグメントという言葉。ドメインとかエリアとかレンジとか。すべてある限られた区域を意味するのだが使い方によっては同じ意味にもなるが厳密には違う。

下記の例では「」内の言葉はみな同じ事を言っている。
・VLANは「broadcast domain」を分割する。
・arpは「LAN」内にしか届かない。
・ルーターの複数のI/Fに同じ「サブネット」のip addressは設定できない。
・異なる「ネットワーク」と通信するにはL3装置が必要である。
・ひとつの「セグメント」に接続する機器が多すぎてパフォーマンスが悪化した。

broadcast domainという言葉はL2/L3デバイスの違いを説明するときくらいしか使わない。セグメントという言葉はCPUのメモリ管理で使う言葉なので私はあえて避ける。上記の場合であればLANか、ネットワークという言葉を使う。

サブネットという言葉はよく使う。そしてこれがネットワークの最小単位であると考えてよいだろう。サブという接頭語がついていることからわかるように、この言葉は分割されたネットワークを意味する。しかし、今サブネットと人が言う時に、それがあるおおきなネットワークを分割したひとつの部分、という意味はほとんどない。

なぜサブネットという言葉が使われるようになったかというと、TCP/IPのアドレッシングで定義されたクラスわけがおおまかすぎて、実用に当たってそれをさらに細分化することがおこなわれるようになり、やがて標準化したからである。そのため現在はネットワークの最小のカタマリのことをサブネットというのである。

セグメントというのもそういう意味で断片という言葉で表現しているのだが、こちらはあまり使わない。